大好きな曲ではあるんだけど、誰が作ったのかも知らない。小学生の頃親父がブラジル出張なんかに行ったもんだから家で良くブラジルの曲をかけていた。その中の一曲。ということでWikiで調べてみると原題はポルトガル語で「Aquarela do Brasil」、英語に訳すと「Watercolor of Brazil」、日本語だと「ブラジルの水彩画」になるらしい。「ブラジル」って曲だと思ってたんだけどな。
作詞作曲はアリ・バホーゾ(Ary Barroso)という人で1939年に書いた曲。もう70年近く前の曲なのだな。もともとは演劇の曲でAracy Cortesが歌ったのが最初。その1ヵ月後にCandido Botelhoに歌われ、さらにフランシスコ・アルヴィス(Francisco Alves)によって最初のレコーディングがされたとのこと。この時点ではまだ大ヒットには至らなかったようです。
さらにWikiを読んでいくと、この曲がアメリカで有名になったきっかけはなんと1942年のウォルト・ディズニーのアニメーション「Saludos Amigos」。(へぇ!日本でも過去ビデオで出ていたらしいが1943年の「ラテン・アメリカの旅」のタイトルで紹介されているらしい。)それ以来世界的に有名なブラジルの曲となり、ボブ・ラッセル(Bob Russell)による英語の歌詞がつけられ多くの歌手に歌われたが、ここでタイトルが「Brazil」という名前になったらしい。これで疑問が解けたわけだ。
さて、この曲1943年にはザビア・クガート楽団盤もヒットしてるし、何年かおきに本当にいろんな人がカヴァーしてる。ジャンゴ・ラインハルト、フランク・シナトラ、ビング・クロスビー、ポール・アンカ、レイ・コニフ、アントニオ・カルロス・ジョビン、エリス・レジーナ、ガル・コスタ、ジェフ&マリア・マルダー、ディオンヌ・ワーウィック、ローズマリー・クルーニー、プラシド・ドミンゴ等々。
1985年にはテリー・ギリアム監督の映画「未来世紀ブラジル」でサントラにジェフ・マルダーのバージョンが使われたりケイト・ブッシュが歌うバージョンも新しく録音されている。ジェフ・マルダーのバージョンは以前の日記「君に捧げるサンバ(ロータスの伝説バージョン)」の中でも触れたがサントリーのCMで使われている。ちなみにサンタナも君に捧げるサンバのライヴでは途中にフレーズを入れたりしいるんだよね。
ブラジル
映画の世界に没頭していたはずが、ふと我に返ってしまうことがある。地元では上映してなくて、ずいぶん離れた町の映画館まで出かけたことをふと思い出す。いずれ映画は終わり、長い時間をかけて家に帰る現実に溜め息をついてしまう。映画の世界が現実ではないってことも寂しい。帰る道のりこそが現実だということもつらい。それが相乗効果で襲いかかって気を滅入らせるのだ。遥か現実をはなれたこの場所で。
そのシネマコンプレックスの客は、僕ひとりだった。小さいながらも小綺麗な館内、座席は中央やや前、視野いっぱいをスクリーンが占…
ブラジルという曲が気になってこちらに来ました、たいへん面白かったです!ありがとう!!
お読みいただきありがとうございました。ブログも全く更新していないので久しぶりのコメント驚きました。
リオオリンピック開会式で、この曲が流れていて感激。なぜか昔からこの曲を聞くと涙が出てしまう。この曲をもっと知ろうと検索していたらこのブログへ。貴重な楽曲が見て聴けて最高。ディズニーのアニメの完成度にはおったまげ。いい所を発見しました。ありがとうございました。