初日の東京国際フォーラムでのコンサート行ってきました。バカラックは今年80歳だそうです。亡くなった僕の父よりも歳上なのにとても元気なかたです。年齢的に次に日本でコンサートがあるかどうか判らないので今回はちょっと奮発してみました。先行販売でチケットを購入したのですが席は微妙な位置....前のほうなのですが一番端なのでベース、キーボードのかたが全く見えません。バカラックはピアノから立ったときにだけ正面に見える位置で、右のアンプの正面辺りの席でした。今回は東京ニューシティ管弦楽団のフルオケが入ってましたので欲を言えば中央の席で聴きたいところでしたね。
僕のバカラックとの出会いは中学の時のお昼休みのBGMでした。お弁当の時間になると『エイプリル・フール/April Fools』、『ジス・ガイ/This Guy’s In Love With You』や『世界は愛を求めている/What The World Needs now is love』とかが毎日かかるので耳にタコの状態でした。その後は特にのめりこんで聴くこともなく、大学生の時にバックにクロスオーバー・フュージョン系のミュージシャンが参加しているからという不純な動機で『Futures』を購入、社会人になってベスト盤を数種類購入、昨年紙ジャケが出た際にディスク・ユニオンのまとめ買いボックスを買ったという感じです。それと思い出したのが、いつの頃かは定かでないのですが子供の頃にTVで恐竜の番組をやっていて、気候の変化で恐竜達が滅んでいくシーンで使われていた曲名も知らないBGMがとても印象的でした。この曲がバカラックの『素晴らしき恋人たち/Wives And Lover』と知るまでに何年もかかっているのですが今でもこの曲が一番好きかも知れません。
さて、コンサートですが左の写真のパンフレットに記載されているバンド編成でした。女性2名、男性1名のシンガーが交代でメイン・ボーカルを務めて行きます。3人ともなかなか声量があり、ソロでアルバムを出していても不思議ではないかた達でした。今回はフル・オーケストラ入りの構成ですし、最初からヒット・メドレーが続き、曲名がすぐに頭に思い浮かばなくても知っている曲ばかりなので大満足です。バカラック自身もピアノを弾いたり、指揮をとったり、ボーカルをとったり、はたまた通訳を入れてのスピーチ有りで大忙しです。さすがに声は衰えていておじいさんのしわがれ声になっていますが、弾き語りもこの人ならではの味がありますね。今回『メイク・イット・イージー・オン・ユアセルフ』が聴けなかったのはちょっと残念でした。この曲のバカラック本人の歌うバージョン大好きなんですよね。
アンコールも入れて全部で40曲、途中スペシャル・ゲストでオランダのジャズ・シンガー、トレインチャ(Trijntje Oosterhuis)が登場し2曲を歌いました。この人も来てるなんて全然知りませんでした。先日新譜『フール・スピーク・フォー・ラヴ-バート・バカラック・ソングブック 2』が発売されたばかりなのでプロモーションも兼ねているのでしょう。全部で2時間ぐらいのコンサートでしたがたっぷりの曲数、しかも名曲ばかりでとても長い時間に感じるひとときでした。
★セット・リスト
01.世界は愛を求めている/What The World Needs now is love
メドレー1 Record Medley 1
02.ドント・メイク・ミー・オーヴァー/Don’t Make Me Over
03.ウォーク・オン・バイ/Walk On By
04.ジス・ガイ/This Guy’s In Love With You
05.小さな願い/I Say A Little Prayer
06.汽車と船と飛行機/Trains And Boats And Planes
07.ウィッシン・アンド・ホービン/Wishin’ And Hopin’
08.恋のウェイト・リフティング/(There’s) Always Something There To Remind Me
メドレー2 Record Medley 2
09.悲しみは鐘の音とともに/One Less Bell To Answer
10.恋よ、さようなら/I’ll Never Fall In Love Again
11.恋の痛手/Only Love Can Break A Heart
12.サン・ホセへの道/Do You Know The Way To San Jose
13.恋するハート/Anyone Who Had A Heart
14.ハート・ライト/Heart Light
15.ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス/God Give Me Strength
ビギニング・メドレー Biginnings Medley
16.マジック・モーメント/Magic Moments
17.ストーリー・オブ・マイ・ライフ/The Story Of My Life
18.ザ・ブロッブ/The Blob
19.タワー・オブ・ストレングス/Tower Of Strength
20.ゴー・アスク・シェイクスピア/Go Ask Shakespeare
21.イン・アワ・タイム/In Our Time
22.遥かなる影/(They Long To Be) Close To You
23.フォー・ザ・チルドレン/For The Children
スペシャル・ゲスト:トレインチャ
24.フォーリング・アウト・オブ・ラヴ/Falling Out Of Love
25.フール・スピーク・フォー・ラヴ/Who’ll Speak For Love
映画音楽メドレー Movie Medley
26.恋の面影/The Look Of Love
27.ニューヨーク・シティ・セレナーデ/Arthur’s Theme (Best That You Can Do)
28.何かいいことないか子猫ちゃん/What’s New Pussycat?
29.地球は丸い/The World Is A Circle
30.エイプリル・フール/April Fools
31.雨にぬれても/Raindrops Keep Fallin’ On My Head
32.リバティー・バランスを撃った男/(The Man Who Shot) Liberty Valance
33.メイキング・ラヴ/Making Love
34.素晴らしき恋人たち/Wives And Lovers
35.アルフィー/Alfie
36.ハウス・イズ・ノット・ホーム/A House Is Not A Home
37.愛のハーモニー/That’s What Friends Are For
アンコール Encore 1
38.エニィ・デイ・ナウ/Any Day Now
39.世界は愛を求めている/What The World Needs now is love
アンコール Encore 2
40.雨にぬれても/Raindrops Keep Fallin’ On My Head
・burt bacharach “alfie”.
この曲好きなんです。前にも日記に書きました。
今回映画音楽メドレーの中でやってくれました。
・LOST HORIZON Burt Bacharach conducts THE WORLD IS A CIRCLE
・Trijntje Oosterhuis – Who’ll Speak For Love