Love’s A River Flowing

ロジャー・ニコルズはポール・ウィリアムスとの作家コンビ解消後はカーペンターズ作品でも知られている作詞家ジョン・ベティスと何曲か作品を発表していますがその中でも1974年の「Love’s A River Flowing」はあまり知られていない曲です。歌っているグループはデビッド・フォスターが参加していたカナダのグループでスカイラークというのですがデビッドのファンやAORファンの間ではそこそこ有名のようで1stアルバムがジャケを変えてCD化されています。ビルボードのチャートでは1973年に「Wildflower」がアダルト・コンテンポラリー・チャートで5位、ポップ・シングル・チャートで9位を記録、所謂一発屋なのですが、この曲日本では上田正樹の「悲しい色やね」の元うたとして有名になってしまいました。メンバーはデビッドのキーボードの他には、メイン・ボーカルで黒人のドニー・ジェラルド(エルトン・ジョン、ニール・ダイアモンド、ベッド・ミドラー、シェールなどのセッションやデビッドのプロデュース作品にバックボーカルとかで出てきたりします。)、B.J.クック.フォスター(当時のデビッドの奥さん)がバックボーカル、ダリス・マックスウェル(ドラム)の4人です。

音源情報です。

・Skylark 「SKYLARK 2」 (Capitol ST 11256)

「Love’s A River Flowing」はスカイラーク1974年のセカンドアルバムA面2曲目に収録されています。後々のニコルズ作品はAOR調のバラードが多いのですがこの作品はそのはしりになっていると思います。実際に演奏しているデビッド・フォスターの作曲と言われたとしても違和感は感じません。アルバム発表時のメンバーはデビッド、ドニー、B.J.クック.フォスターの3名で、ダリスはサポートミュージシャンとしてクレジットされています。このアルバムにはビルボードのブラック・シングル・チャートで55位の「If That’s The Way You Want It」、ファーストアルバムでヒットした「Wildflower」も再度収録されています。このセカンドアルバムはスウェーデンで2002年にCD化されています。