Poto Flavus

前回に続いてロジャー・ニコルスのインストゥルメンタル曲第2弾です。この「Poto Flavus」ですがジョン・アンドリュース・タータグリア(John Andrews Tartaglia)の1968年に発表したアルバムに収められています。タータグリアはロジャー・ニコルズ&ア・スモール・サークル・オブ・フレンズのシングル「The Drifter/Trust」をはじめ、アソシエイション、カーニヴァル、ポール・アンカ、グレン・キャンベル他のアレンジャー/プロデューサー、またCMのジングルや「宇宙空母ギャラクティカ」のサントラ等で知られています。このアルバムはイージー・リスニング・オーケストラに当時ではまだめずらしいムーグ・シンセサイザーを使ったことで、モンド・ファンには有名なのだそうですが、ところどころで使われてるかなぁ?程度で全体的には良質のソフト・ロック的イージー・リスニングとなっていると思います。「Poto Flavus」はどうもキンカジューと呼ばれるキツネザルのようなアライグマ科の動物のことらしいです。こんな樹上に住む動物がチョコチョコ動き回るのが想像できるような軽快なで複雑な曲ですね。


音源情報です。


・John Andrew Tartaglia 「The Tartaglian Therom」 (RAINBOW CAPITOL ST166)

1968年のジョン・アンドリュース・タータグリア名義の1作目。ロジャニコの書き下ろしの「Poto Flavus」以外は、グレン・キャンベル「ウィチタ・ラインマン」、ビートルズ「アイ・アム・ザ・ウォーラス」「グッド・ナイト」、ドアーズ「ハートに火をつけて」、シュープリームス「君に愛されたい」、サイモンとガーファンクル「アメリカ」等、当時のヒット曲のイージー・リスニング・カヴァーとなっています。2006年に「ジャケガイノススメ」シリーズとして紙ジャケ仕様で世界初CD化されました。
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なお、「Poto Flavus」は写真のコンピレーションにも収められています。左の写真は1996年に発売された「Mondo For Flower Age」で、彼の2作目のタイトル曲「Good Morning Starshine」も収録されています。右の写真2枚は「Always You」の日記にも書いたものですのでそちらもご覧いただければと思います。真中の写真が1994年に発売された「The Melody Goes On # Soft Rock Volume 2」、右が「Roger Nichols Song Book」です。