「The Time Has Come」ロジャー・ニコルス/ポール・ウィリアムス作のこの曲ですが、Schottという全く詳細不明のアーティストのアルバム「SCHOTT!」のA面2曲目にひっそりと収められており、今のところ他のカバーも見つかっていません。アルバム全体の音からすると70年代の前半(レーベル番号の前後の発売年からだと1969年)かと思うのですが何しろネットの検索でも殆ど引っかかってこないし、アルバム・ジャケットにも本人の写真があるだけで他に情報は無いのです。記載があるのは、Arranged and Conducted by DAN MOREHOUSE、Produced By RAY BROCKMAN・ROY HARTE・HARRY BABSIN、Exective Producer: DAN MOREHOUSE、Recording Engineer: TOMMY COEといったぐらいでミュージシャンのクレジットもありません。恐らく音に関してはDAN MOREHOUSEと言う人の力が大きいのかと思うのですがこの人も検索で引っかかってきませんね 。さてさて曲のほうですが、普通ここは音上げないだろうといったちょっとありえないメロディ展開が印象に残ります。また、AメロとBメロもイメージが全く違うのに不思議とうまく繋がってきます。タイプとしては彼らのヒット曲で「Out In The Country」に似た軽快な感じの曲だと思います。
「SCHOTT!」(Nocturne Hollywood NRS-904)
Side-A
1 Home
2 The Time Has Come
3 Funny Faces
4 Might Be All Falling Down
Side-B
1 University Of Soul
2 Sad Man. Happy Boy
3 The Picked The Right Man
4 My True Home
さて、音源情報ですが残念ながら「SCHOTT!」は2008年3月時点ではCD化されていません。アルバム自体はソフト・ロックではなく70年代初めのアメリカン・ロックのシャウト系ボーカルといった感じですので、ソフトロックのファンのかたにはコンピレーションで聴くほうがお勧めです。とは言うものの、またまたあまりメジャーなコンピに入っていないのが玉に傷なのですが...写真の2枚は「Always You」の日記にも書いたものですのでそちらもご覧いただければと思います。左が1994年に発売された「The Melody Goes On # Soft Rock Volume 2」、右が「Roger Nichols Song Book」です。
「The Time Has Come」の試聴
こんばんは。ちょくちょく見させてもらっていましたが、初めてコメントします。(緻密なデータばかりでいつも重宝しています。)
ソングブックでこの曲は聴いていましたが、Schottのアルバムの存在がまず驚きました。ジャケも初めて見ましたがなかなかサイケな雰囲気でいいですね。アルバム聴いてみたいです。
ホント、カヴァーテイクを見かけないですね。カヴァーではないですが、日本のピチカートファイヴが、アルバム「Pizzicato Five」の”恋愛小説”と云う曲でベースラインを引用してる気がします。下記のセッションでも雰囲気伝わりますでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=MYn-OMWWqlU
シュールゲイザーさん、はじめまして。[E:happy01]
コメントどうもありがとうございます。このアルバムはアメリカでもどちらかというと南部っぽい感じでしょうかねぇ。うまい言葉が見つかりませんがちょっと泥臭いイメージです。ロジャニコの曲だけメロディがちょっとポップな感じかなぁ。http://www.filebank.co.jp/guest/ma01302250sa/fp/guest
ここでguestと入れると何かいいことがあるかも??
ピチカートの映像紹介もありがとうございます。ベースのリズムが確かに似ていますね。Couplesに入っているアレンジとずいぶん印象が違います。ちなみに連載小説ですね。
それから、シュールゲイザーさんのBlogも充実しててすごいですね。
今後ともよろしくお願いします。[E:coldsweats01]
わーしょーもない間違いして済みません。連載小説、ですね。カップルズのオリジナルは微塵も感じられませんが、やはりセルフカヴァー版はこのベースラインが曲調の肝になってますね。明らかに引用が意識にあると思います。
リンク、どうも有難う御座います。すごいシステムですね、ありがたく聞かせて頂きます。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。